有料タイミングの難しさ
サービス業の難しさとして、どの段階から費用を取るのか、有料にするのかというのがあると思います。
特にAですか?Bですか?と迷っている人に、Aです。Bです。と一瞬で回答が出せる相談が結構あります。
依頼者からすれば一瞬でだせる回答に費用が、と思うかもしれませんが、その回答を一瞬で出すためにどれだけの知識を蓄える必要があったか、ということを考えれば相談開始時点で既に有料が好ましいです。しかし、そうすると相談自体の敷居が高くなるため相談に躊躇する人が増えてしまいます。
一部の相談がAIに取って代わられる可能性がありそうですが、知財相談は、まだまだ弁理士の果たす役割が大きいと感じています。実際にAIを使用してみての感想ですが、現在のAIの能力では、適切な質問をすれば適切な回答が得られるが、曖昧な質問をすれば曖昧な回答しか返せないレベルだと思います。知財相談は曖昧な質問のレベルから適切な回答をすることが求められますので、もう何年かは弁理士のアドバンテージが続きそうです。