特許事務所に全てお任せでは上手く行きません。強い特許を作る会社は、発明者、特許部、弁理士のいずれもが良い発明にするという意欲を持っています。

もちろん弁理士は、特許明細書のスキルにおいては、発明者よりも高いものを持っています。しかし、その技術分野の理解に関しては、発明者にはかないません。

しかも特許出願をするということは、世の中に今までなかったものを文書にして特許庁に提出するということですから、発明に関する知識は、発明者以外説明できないということになります。従って、発明者の協力なくしては、弁理士といえどもその力を充分に発揮できません。

特許明細書のベースを作るところまではしなくてもよいのです。従来どうだったのか、そこにどういう問題点があるのか、今回の発明を使えば何故その問題点が解決できるのか。

この3点が明確になっていれば、あとは弁理士の出番です。今回発明者に教えてもらった内容から発明の本質がどこにあるのかを突き止めて、その本質が守られるように特許明細書を作成します。

弁理士 井上真一郎