所感

成功している個人発明家

何を持って成功しているかは、いろいろ解釈があると思いますが、ここでの成功とは、特許を製品の販売に役立てていることを言います。
「こんなアイデア思いついたんだけど、特許をとってあわよくば商品化したい」、そう言って相談してくる方は結構いらっしゃいます。しかし、その中から成功して軌道に乗せている方はあまり多くありません。
私が体験した成功者に共通する行動は以下のような傾向があります。
(1)ビジョンがはっきりしている。
権利化はあくまで1つの手段であり、ゴールではありません。従って、特許が取れたらどうしようかな?ではなく、特許が取れたらこうして商品化する。というビジョンが相談にいらっしゃる時から非常にはっきりしています。
(2)製造元もしくは販売元を確保している。
製造元や販売元を予め確保されている方が多いです。販売元が確保できれば、製造元を見つければ販売を開始できます。例えば、インターネットのショップに掲載してもらえる。販売カタログに掲載してもらえる。等のルートを確保されている方が多いです。
(3)お金を惜しまない。
これは必ずしも全員がそうではありませんが、特許出願も投資の1つと考え、費用を惜しまない方が多いです。
(4)弁理士に丸投げではない。
私が書いた特許明細書に目を通し、疑問点があれば、すぐに質問してきた方が殆どです。