弁理士試験

弁理士合格者の推移

 国家資格である弁理士は、マークシート試験、論文試験(筆記試験)、口述試験により合否が決まります。2019年9月18日付けで、今年度の論文試験の合格者が発表されました。今年の論文試験の合格者は279人です。私が合格した2009年は、944名でしたので、10年で約3割に減ってしまいました。受験者数も大きく減りました。2009年(10384人)→2019年(3862人)。2009年は、司法試験制度の改革も相まって、いわゆる士業の国家資格の合格者が激増した流れに乗った感があります。一発合格(1回目の受験で合格すること)の言葉が躍ったのもこの時期です。数が減ると競争が減ります。過度な競争は互いが疲弊するだけですが、顧客サービスの向上の観点からは適度な競争は必要であると感じます。現に、この10年で椅子にふんぞり返ったセンセイはかなり少なくなったと感じます。

(追記)令和2年度の弁理士試験が延期になったようです。通常5月頃に1次試験があるのですが、9月以降とのこと。1次試験は暗記に頼るところが大きいのでピークを5月に持って行くように勉強されていた方は多いと思いますが、戦略を立て直す必要がありそうです。